藤沢市で過敏性腸症候群(腹痛・下痢・便秘)は藤沢・胃腸と大腸の消化器内科 桜が岡内科・内視鏡クリニック

診療時間
9:00-13:00
14:00-16:00(検査優先)
16:00-18:00
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過敏性腸症候群

Irritable bowel syndrome

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過敏性腸症候群

Irritable bowel syndrome

以下の項目に該当する方は要注意です

  • 便通異常(下痢や便秘)が続く
  • 慢性的に腹痛を感じる
  • お腹が張る
  • 排便後でもすぐに便意を感じる
  • 通勤時にトイレが近くなる
  • 緊張するとお腹を下しやすい

当院では過敏性腸症候群などの「消化器専門外来」を実施しています。上記の項目に該当される方はお早めにご相談ください。

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群とは、腹痛やお腹の違和感、便通異常(便秘や下痢)が数ヶ月以上続く病気です。過敏性腸症候群では大腸粘膜上に腫瘍や炎症などが生じていないことが前提となります。慢性的に精神的ストレスを感じていると副交感神経に異常が生じ、蠕動運動(便を体外に出そうとする腸管の運動)が活発化することで過敏性腸症候群は発症するといわれています。

また近年では、男女ともに過敏性腸症候群を発症する方が増加傾向で、日本人の約10人に1人が過敏性腸症候群ともいわれています。(特に女性が多いといわれています)過敏性腸症候群の症状は下痢や便秘に加えて腹痛、お腹の張りなどです。上記にも記載しましたが過敏性腸症候群の場合は通勤時に腹痛や便意を感じるようになったりと、外出などが不安になることもあり日常生活に大きく関わってきます。

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群はまだ明確に発症原因がわかっていませんが、下記のような項目があげられます。

精神的ストレス

腸は「第二の脳」といわれるくらい、腸管の神経と脳は密接に関連しています。実感しにくいかもしれませんが、脳や心の状態は自律神経を介して腸管にも影響を与えています。
ストレス社会の現代において、過敏性腸症候群の患者数が増えていることは、脳や心が腸管と関連しているためと考えられています。

腸の過剰反応

過敏性腸症候群を発症していると腸管が過敏状態になってしまいますので、少しの刺激に対しても過剰に痛みを感じることがあります。
そのため便が腸管を通過する際に痛みを感じたり、便を体外に排出しようと腸管が普段よりも働き過ぎるために下痢をきたします。

生活習慣

脂肪分やカロリーの高い食べ物の過剰摂取はお腹の張りや下痢などの症状を誘発します。カフェインを多く含む飲食物(コーヒー、ココア、コーラ、チョコレートなど)やアルコールの過剰摂取は過敏性腸症候群の症状悪化に繋がります。こちらの項目は摂取してはいけないという訳ではないですが、特に過敏性腸症候群でお悩みの方は過剰摂取はお控えください。
食事以外でも運動や睡眠不足などの生活環境も過敏性腸症候群の発症に関わるといわれています。

過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群では慢性的な便通異常(下痢・便秘)、慢性的な腹痛、腹部の張り(腹部膨満感)、おなら、吐き気、頭痛、全身の疲労などがあげられます。
過敏性腸症候群には下記の4種類あります。※Rome III基準で分類されます

  • 便秘型
  • 下痢型
  • 混合型
  • 分類不能型

排便のパターンは、時間経過しても特に変化しないですが、腹痛などの症状は時間経過とともに変わります。
また、過敏性腸症候群の症状は下痢や便秘、腹痛などで比較的軽視されることが多いです。しかしこれらの症状は治療せずに放置していると重大な合併症を招くことがあります。ただの便秘、ただの下痢と放置せず、お早めにご相談ください。

過敏性腸症候群の診察方法

過敏性腸症候群では、まずは症状の程度や経過を診察して、必要に応じて内視鏡検査(大腸カメラ検査)や血液検査などを実施していきます。

過敏性腸症候群の診断基準
(Rome III基準)

最近3ヶ月間の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、

  • 01排便によって症状がやわらぐ
  • 02症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
  • 03症状とともに便の形状(外観)が変わる

①〜③のうち2項目以上を満たした場合に診断されます。

内視鏡検査
(大腸カメラ検査)

大腸カメラ検査を行うことで肛門から大腸全体を観察できる検査です。大腸カメラ検査では大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)などの病気がわかります。過敏性腸症候群を発症している場合は、機能性ディスペプシア(胃痛や胃もたれなど)や逆流性食道炎でもみられる胸焼けを併発される方が多いです。

過敏性腸症候群の治療

過敏性腸症候群の治療方法は症状で異なりますが、薬物療法と精神的なストレス軽減の側面からアプローチします。薬物療法では腸管の働きを調節する医薬品、腸管の過敏状態を抑える医薬品、腸内細菌叢を整える医薬品などの中から、症状に合った適切な医薬品を処方します。
また、過敏性腸症候群は生活習慣も発症に関わりますので、食事療法や運動療法などもあわせて改善していきます。

食事習慣の改善では

  • 消化の良い食事を心掛ける
  • 糖質(炭水化物、甘いもの、果物)を控えめにする
  • 脂っこい食べ物を控える
  • アルコールやコーヒーの過剰摂取を控える
  • 朝昼晩の3食規則正しい食事
  • ヨーグルトなどの乳製品を適度に摂取する

上記のような項目があげられます。食事療法以外では定期的に運動をすることやしっかりと睡眠時間を取ることも大切です。

問い合わせ

当院では消化器専門外来を実施しておりますので、過敏性腸症候群の診断や治療に取り組んでいます。過敏性腸症候群は下痢や便秘などの症状が中心ですので、比較的軽視されることが多いですが、大腸カメラなどによるしっかりとした検査をお勧めします。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、大腸がんなどが隠れていることもあります。些細な症状でも、お腹の不調を感じた際はお気軽にご相談ください。