大腸カメラ(大腸内視鏡検査)
内視鏡は辛いからやりたくないという方に
「やって良かった」と
感じていただける検査を目指しています。
肛門から内視鏡を70cmから1m程度挿入し、盲腸から肛門までの大腸のすべてを直接観察することで、大腸ポリープや炎症疾患などの病気を診断することができる検査です。大腸がんは、現在日本人の男女ともに多いがんとなっています。症状のないうちに発見すれば、内視鏡で切除・根治できます。また、がんになる前のポリープを切除することで将来的ながんを減らせることが可能です。当院では大腸カメラ検査中に大腸ポリープが見つかった場合、可能な限りその場でポリープ切除を行います。
最近は、炎症性の腸疾患も増えています。早期に発見し適切な治療でコントロールすることが可能です。
下痢・腹痛・血便など気になる症状のある方は一度受診ください。
炭酸ガス送気装置を併用し、「消化器内視鏡学会専門医」による最良の環境で「正確で、苦痛のない」検査・治療を受けて頂くことを目指しております。また、ご希望の方には鎮静剤の併用でさらに苦痛を軽減して頂けるよう努めます。
次のような症状のある方は大腸内視鏡検査をお勧めします。
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血便
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便秘や下痢
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腹部の張りや腹痛
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検診で便潜血検査異陽性
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大腸ポリープ切除歴がある
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血縁者に大腸がんを患った方がいる40 歳以上で大腸内視鏡検査を受けたことがない
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貧血
上記のような症状がある場合、大腸カメラ検査をお勧めいたします。
大腸カメラでわかる病気
・大腸ポリープ
・大腸がん
・虚血性腸炎
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・大腸炎
・憩室出血、憩室炎
日帰り大腸ポリープ切除について
大腸ポリープの約80%は腺腫(前癌病変)であります(adenoma-carcinoma sequence)。腺腫は大きさに比例して担癌率(がん細胞を含む確率)が高くなります。径20mmの腺腫では約80%に癌を合併します。当院では検査時にポリープ(腺腫)を認めれば、積極的に日帰り治療しております。なお、入院治療が必要と判断した場合は連携病院へ紹介させて頂きます。
当院の大腸カメラについて
「やさしい内視鏡にこだわっています」
やさしい検査ができるように、機器や環境にこだわり、ゆっくり丁寧に検査することを心掛けています。
開院してからこれまで検査頂いた方には、鎮静剤を使用しなくても「すごく楽だった」と言っていただいております。
「鎮静剤の使用が可能です」
点滴により、鎮静剤を使用します。検査後、自然に覚醒するまで約1時間程お休みいただいております。
鎮静剤ご使用後は、運転を禁止とさせていただいております。
お車・バイク・自転車でのご来院はご遠慮ください。
「日帰りポリープ切除が可能です」
医師・看護師ともに経験豊富であるため、ポリープであれば総合病院へ紹介しなくとも、ほとんどが検査時にそのまま切除可能です。入院治療が必要なものは連携先の病院(湘南台病院・藤沢市民病院・湘南藤沢徳洲会病院・湘南鎌倉総合病院など)にご紹介させていただきます。
「当日の対応も可能」
お仕事等で事前診察が難しい方や、症状が重く緊急で検査ご希望の方は、食事を抜いて午前中にお越しいただければ当日検査をすることも可能です。しかし前日からの事前準備を行わないので、検査前の下剤の服用量が多くなることがあります。予めご了承ください。
ご予約の状況によっては、当日に対応できないこともございますので事前にお問い合わせください。
大腸カメラを受けていただくまでの流れ
大腸カメラの予約は以下の2つの方法がございます。
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お電話で予約;先に検査日程を電話で予約していただいた後に、検査日までに一度来院していただきます。
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来院して予約
※お仕事等で事前診察が難しい方や、症状が重く緊急で検査ご希望の方は、午前中にお越しいただければ当日検査をすることも可能です。しかし前日からの事前準備を行わないので、普段の排便の状況を聴取させていただき、医師が当日中に検査可能な状態になると判断出来る方とさせていただきます。そのため検査前の前処置となる下剤の服用量が多くなる方もいらっしゃいます。予めご了承ください。
ご予約の状況によっては、当日できないこともございますのでお問い合わせください。
大腸カメラをするには下剤を内服していただいて、便を全て出していただく必要があります。下剤の内服にはいくつか方法がありますが、当院では約1.5Lのモビプレップという下剤を内服していただくことを基本としております。ご希望があれば錠剤タイプの下剤(ビジクリア)の準備もございます。いずれにしてもこの下剤を検査前に数時間かけて内服していただいてお腹を空っぽにします。当院では下剤をご自宅で内服する方法とクリニック内で内服する方法を選択していただくことができます。
ご自宅にて下剤を内服する方法
下剤の作成方法(モビプレップ)

モビプレップは、前日の夜に作成し冷蔵庫に保管していただいてもかまいません。
起床後、お食事は召し上がれませんが、水分は摂取可能です。
糖尿病のお薬は血糖低下の可能性があるため内服しないでください。常備薬は必ず内服してください。
検査開始約5時間前より、下剤モビプレップを内服していただきます。
下剤とは別に水分(お水またはお茶)を1リットル摂取していただきます。500mlのペットボトルを2本ご準備いただくのがわかりやすいかと思います。ご自身でご準備ください。
下剤の内服方法(モビプレップ)

モビプレップと共に飲んでいただく水分は、糖分や固形物の含まれない飲み物になります。
水、お茶(煎茶、番茶、ウーロン茶、麦茶)、紅茶(砂糖・ミルク不可)などです。
個人差はありますが、おおよそステップ①終了前からステップ②に入った頃(内服開始1時間30分~2時間後)から排便が始まる方が多いです。
排便がありましたら排便の回数と便の状態を確認しチェックをお願いします。便の状態が固形物がなく便器の底が見えるくらい透明になりましたら、前処置完了です。おおよそ7~8回の排便で透明な便になる方が多いですが、早い方だと5回前後で透明な便になる方、普段便秘気味の方は10回以上の排便でも透明な便にならない方もいらっしゃいます。個人差があります。
ステップ②を内服終了しても排便が出ない、15回近く排便があるが透明な便にならない、吐き気や腹痛などで下剤が飲めない ...など何かございましたら、クリニックまでご連絡ください。
院内にて下剤内服する方法
起床後、お食事は召し上がれませんが、水分は摂取可能です。
糖尿病のお薬は血糖低下の可能性があるため内服しないでください。常備薬は必ず内服してください。
クリニック内で下剤を内服し、おトイレへ通っていただきます。なるべく楽に動ける服装でご来院ください。心配な方は予備の下着をお持ちください。
下剤とは別に水分(お水またはお茶)を1リットル摂取していただきます。お水、麦茶であれば500mlのペットボトル1本100円にて院内販売しております。
★検査中に鎮静剤(眠くなる薬剤)のご希望がある方は、ご来院方法にご注意ください。鎮静剤を使用しますと、当日運転は禁止です。お車、バイク、自転車でご来院の方は鎮静剤の使用ができません。
費用について
3割負担の方…検査のみ施行した方は5,000円前後
大腸に炎症があり組織検査を施行した方は12,000円前後
ポリープを切除しますと日帰り手術の該当になり、切除数やポリープの大きさによって変動しますが、約25,000円から30,000円前後
ポリープ切除術は手術給付金の対象になりますので、ご加入している任意の医療保険を確認してください。